Tom Waits Discography [Artist STUV]

Tom Waits
トム・ウェイツ(Thomas Alan Waits,1949年12月7日 - )は、アメリカ・カリフォルニア州ポモナ出身のシンガーソングライター、俳優。
1973年にレコード・デビュー。「酔いどれ詩人」という異名で知られ、特徴的な嗄れた歌声、ジャズ的なピアノ演奏、しがない人々の心情をユーモラスに描きながらも温かい視線で見つめる独特な歌詞世界、ステージ上での軽妙な語り口でカルト的人気を博した。キャリア初期からポエトリー・リーディングも取り入れ、本人曰く、「得意楽器はボキャブラリー」。
1980年代からは実験的な音作りも取り入れ、1990年代以降は、グラミー賞の受賞や、ビルボード誌のアルバム・チャートでトップ40入りを果たす等、その個性がより幅広い層に認知されていく。キース・リチャーズ等の著名ミュージシャンからも高く評価され、トムの楽曲をカバーするミュージシャンも多数。
1978年以降は俳優としても活動し、とりわけフランシス・フォード・コッポラやジム・ジャームッシュといった映画監督と関係が深い。
Tom Waits - Ol' 55
カリフォルニア州ロサンゼルス郡ポモナ出身。幼い頃は、父が歌っていたアイルランド民謡や、ラジオで聴いたジャズに親しんだ。10歳の頃に両親が離婚し、姉2人と共に母親に引き取られてサンディエゴ郡ナショナルシティに移るが、父とも友好的な関係を続けた。
10代の頃はフォーク、ブルース、R&B、ジャズに傾倒し、当時流行していたロックには興味を示さなかった。トムは、自分に衝撃を与えた人物としてジェームス・ブラウン、ボブ・ディラン、ライトニン・ホプキンス、セロニアス・モンク等を挙げている。
16歳で高校を中退し、ピザ屋の店員として働く。この頃、ジャック・ケルアックなどのビートニク文学に影響を受け、また、仕事の合間に作詞・作曲を始めた。トムの2ndアルバム「Heart of Saturday Night (土曜日の夜)」に収録された曲"Ghosts of Saturday Night (After Hours at Napoleone's Pizza House)"は、この頃の経験を元にした歌。
1970年代初めにロサンゼルスに移り、クラブで歌うようになる。1971年にはハーブ・コーエン(当時フランク・ザッパ、アリス・クーパー、ティム・バックリィなどのマネージメントを担当)と出会い、初のデモ・テープを制作。この時の音源は、コンピレーション・アルバム「The Early Years, Vol. 1」(91)、「The Early Years, Vol. 2」(93)としてリリースされた。
1972年、当時は新興レーベルだったアサイラム・レコードと契約し、1973年にアルバム「Closing Time」でデビュー。商業的には成功しなかったが、収録曲"Ol' 55" は、イーグルスがアルバム「On the Border」(74)でカヴァーして話題となった。
1975年、「Nighthawks at the Diner (娼婦たちの晩餐)」をリリース。
1976年、初のヨーロッパ・ツアーを行う。同年、アルバム「Small Change」で初めて全米アルバム・チャートのトップ100にランク・イン(最高位89位)。大御所ジャズ・ドラマーのシェリー・マンが参加し、収録曲"Tom Traubert's Blues (Four Sheets to the Wind in Copenhagen)"は様々なミュージシャンにカヴァーされることとなる。
1977年1月、初の日本ツアーを行う。アルバム「Foreign Affairs (異国の出来事)」(77)ではベット・ミドラーと共演。同作のジャケットは、トムと恋人のリッキー・リー・ジョーンズ(当時はまだ歌手デビュー前だった)のツーショット写真。
1978年3月、2度目の日本公演を行う。10月にはアルバム「Blue Valentine」をリリース。ミュージカル『ウエスト・サイド物語』からのバラードで始まり、潰したような歌声で独特のセンチメンタリズムを放っていく。
また同年には、トムが端役で出演した映画『パラダイス・アレイ(Paradise Alley)』(監督・主演:シルヴェスター・スタローン)が公開され、俳優デビューを果たている。
1970年代末期にはリッキー・リー・ジョーンズと別れ、1980年代に入るとニューヨークに移る。この頃、映画監督のフランシス・フォード・コッポラと出会う。1980年8月には、コッポラの下で脚本編集者として働いていたキャスリーン・ブレナンと結婚。キャスリーンは、ソングライティングやプロデュースの面でも、トムをサポートしていく。
80年発表のアルバム「Heartattack and Vine」には、以後長きに渡ってトムの盟友となるベーシスト、グレッグ・コーエンが初参加。
1982年、トムが初めて音楽を担当した映画作品『ワン・フロム・ザ・ハート(One From the Heart)』(監督:フランシス・フォード・コッポラ)公開。トムは俳優としても端役(トランペット奏者役)で出演。本国アメリカでは興行的に失敗し、評論家にも酷評されるが、ヨーロッパでは好意的に評価された。クリスタル・ゲイルとの連名による同名のサウンドトラック・アルバムは、アカデミー編曲・歌曲賞にノミネートされた。
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- メディア: VHS
1982年、実験的な音作りの新曲がアサイラム・レコードに難色を示されたことからアイランド・レコードに移籍。
83年、移籍第一弾アルバム「Swordfishtrombones」を発表。収録曲"Frank's Wild Years (ワイルドなフランクの話)"は、トムの脚本家デビューとなったミュージカル『フランクス・ワイルド・イヤーズ』(1986年6月初演)に発展していく。
1985年のアルバム「Rain Dogs」にはローリング・ストーンズのキース・リチャーズ(g)などがゲスト参加。収録曲"Downtown Train"は、後にロッド・スチュワートによるカヴァーが大ヒットを記録し、トムの代表曲の一つとなる。
トムは、ローリング・ストーンズのアルバム「Dirty Work」(86)にゲスト参加。
また、1986年にはトムの初主演映画『ダウン・バイ・ロー(Down by Law)』(監督・脚本:ジム・ジャームッシュ)公開。
1987年9月30日、ロイ・オービソンのロサンゼルス公演で、ブルース・スプリングスティーン、エルヴィス・コステロ、ジャクソン・ブラウン、ボニー・レイットなどと共にロイのバック・バンドに参加。この時のステージは、1989年にライブ・アルバム「Black & White Night」としてCD&DVD化された。
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- メディア: DVD
また、アルバム「Franks Wild Years」(87)に伴うツアーの模様は録音・録画され、ライブ・アルバム『ビッグ・タイム』及び同名ドキュメンタリー映画として発表された。
ツアーで重要な役割を果たしたマーク・リボー(g)とマイケル・ブレア(ds)は、トムからの影響を公言する日本のシンガーソングライター、SIONのアルバム「春夏秋冬」(87)に参加し、エルヴィス・コステロにも気に入られ、コステロのアルバム「Spike」(89)にも参加する。
1990年3月、トムが音楽を担当したミュージカル『ブラック・ライダー』(ロバート・ウィルソン演出、ウィリアム・S・バロウズ脚本)がハンブルクで初演。1993年には、同作の楽曲を用いたアルバム「The Black Rider」が発表され、2004年には英語版(主演はマリアンヌ・フェイスフル)がロンドンで初演された。

The Black Rider (1993 Studio Cast)
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Island
- 発売日: 1993/11/02
- メディア: CD
また、プライマスのデビュー・アルバム「Sailing the Seas of Cheese」(91)にゲスト参加。その後、プライマスのベーシストのレス・クレイプールは、度々トムのレコーディングに参加することになる。
1992年発表の「Bone Machine」では、再びキース・リチャーズと共演。グラミー賞の最優秀オルタナティヴ・レコード賞を獲得する。トムにとって初のグラミー賞受賞となった。
それと前後して、盟友ジム・ジャームッシュの監督映画『ナイト・オン・ザ・プラネット(Night on Earth)』の音楽を担当し、更に年末には、再びロバート・ウィルソン演出のミュージカル『アリス』の音楽を担当。同作の楽曲は、後に再レコーディングされ、アルバム「Alice」(02)として発表された。

Night On Earth: Original Soundtrack Recording
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Island
- 発売日: 1992/04/07
- メディア: CD
1993年、現代音楽の作曲家ギャヴィン・ブライアーズのアルバム「Bryars: Jesus' Blood Never Failed Me Yet」(1971年に作曲された同名楽曲の再録)に、トムがゲスト参加。

Bryars: Jesus' Blood Never Failed Me Yet
- アーティスト: Gavin Bryars,Michael Riesman,Tom Waits
- 出版社/メーカー: Point Music
- 発売日: 1993/08/10
- メディア: CD
1994年には、ジョニー・キャッシュ『American Recordings』に、書き下ろしの新曲"Down There by the Train"を提供。トムも後に「Orphans: Brawlers, Bawlers & Bastards」(06) でセルフカヴァーした。

Orphans: Brawlers, Bawlers & Bastards
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Anti
- 発売日: 2006/12/18
- メディア: CD
1995年、ティム・ロビンス監督映画『デッドマン・ウォーキング(Dead Man Walking)』のサウンドトラック・アルバムに、書き下ろしの新曲"Fall of Troy"、"Walk Away"を提供(アルバム収録のみで、劇中では使われていない)。

Dead Man Walking: Music From And Inspired By The Motion Picture
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Sony Mid-Price
- 発売日: 1996/01/12
- メディア: CD
1999年、エピタフ・レコード傘下のアンタイ・レコード(Anti-)に移籍。その第一弾アルバム「Mule Variations」で、初めて全米トップ40入りを果たす。グラミー賞のベスト・コンテンポラリー・フォーク・アルバム賞を受賞。
また、ジャック・ケルアックのトリビュート・アルバム「Reads on the Road」(99)で、ジャックが生前録音していた詩の朗読に、プライマスと共に音楽をつける形で参加。旧友チャック・E・ワイスのアルバム「Extremely Cool」(99)にも、ボーカルやプロデュースで参加した。
2000年11月、トムと妻キャスリーンが音楽を担当したミュージカル『Woyzeck(ヴォイツェック)』(ゲオルク・ビューヒナーの戯曲が原作)がデンマークで初演された。
2002年には、アルバム「Blood Money」と「Alice」の2枚(両方とも、トムとキャスリーンが関わったミュージカルの楽曲を再録音したもの)を同日に発売。
また、デブラ・ウィンガーの出演映画『Big Bad Love』に新曲を2曲提供し、そのうち"Long Way Home" は、ノラ・ジョーンズがアルバム「Feels Like Home」(04)でカヴァー。
ラモーンズのトリビュート・アルバム「We're a Happy Family: a Tribute to Ramones」(03)にトムも参加し、"Return of Jackie & Judy"を歌う。

We're a Happy Family: a Tribute to Ramones
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Sony
- 発売日: 2003/02/11
- メディア: CD
また、2003年9月21日、リチャード・ギアが主催したチベットの僧を救うためのベネフィット・コンサートに、グレッグ・コーエンと共に参加し、クロノス・クァルテットと共演。この時の演奏は、2007年にオムニバス・ライヴ・アルバム「Healing the Divide」として発表された。
2004年、アルバム「Real Gone」では、ピアノを一切使わないという新境地を見せた。
また、ロス・ロボスのアルバム「The Ride」(04)に収録曲"Kitate"でゲスト参加。2005年にはイールズ「Blinking Lights and Other Revelations」にも参加した。

Blinking Lights and Other Revelations
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Dreamworks
- 発売日: 2005/04/25
- メディア: CD
2006年、アルバム未収録だった楽曲と新曲を合計54曲収録した3枚組CD「Orphans: Brawlers, Bawlers & Bastards」を発表。

Orphans: Brawlers, Bawlers & Bastards
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Anti
- 発売日: 2006/12/18
- メディア: CD
The Asylum Years (1986)
Beautiful Maladies: The Island Years (1998)

Beautiful Maladies: The Island Years
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Island
- 発売日: 1998/06/16
- メディア: CD
Used Songs 1973-1980 (2001)
New Coat of Paint: Songs of Tom Waits (2000)

New Coat of Paint: Songs of Tom Waits
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Manifesto
- 発売日: 2000/05/30
- メディア: CD
Grapefruit Moon: The Songs of Tom Waits (2008)

Grapefruit Moon: The Songs of Tom Waits
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Leroy
- 発売日: 2008/09/02
- メディア: CD
Albums
1973 Closing Time
1974 The Heart of Saturday Night (土曜日の夜)
1975 Nighthawks at the Diner (娼婦たちの晩餐)
1976 Small Change
1977 Foreign Affairs (異国の出来事)
1978 Blue Valentine
1980 Heartattack and Vine
1982 One from the Heart With Crystal Gayle (OST)
1983 Swordfishtrombones
1985 Rain Dogs
1987 Franks Wild Years
1988 Big Time
1992 Night on Earth (OST)
1992 Bone Machine
1993 The Black Rider
1999 Mule Variations
2002 Blood Money
2002 Alice
2004 Real Gone
2006 Orphans: Brawlers, Bawlers & Bastards
Compilations
Bounced Checks (Asylum, 1981)
Anthology of Tom Waits (Asylum, 1984)
Asylum Years (Asylum, 1986)
The Early Years, Volume One (Bizarre, 1991)
The Early Years, Volume Two (Bizarre, 1993)
Beautiful Maladies - The Island Years (Island, 1998)
Used Songs 1973-1980 (Rhino, 2001)
主な出演映画
パラダイス・アレイ Paradise Alley (1978)
アウトサイダー The Outsiders (1983)
ランブルフィッシュ Rumble Fish (1983)
コットンクラブ The Cotton Club (1984)
ダウン・バイ・ロー Down by Law (1986)
黄昏に燃えて Ironweed (1987)
チキンハート・ブルース Cold Feet (1989)
ミステリー・トレイン Mystery Train (1989)- 声のみの出演
フィッシャー・キング The Fisher King (1991)
ドラキュラ Bram Stoker'S Dracula (1992)
ショート・カッツ Short Cuts (1993)
蜘蛛女 Romeo Is Bleeding (1993)
フィッシング・ウィズ・ジョン Fishing with John (1997)
コーヒー&シガレッツ Coffee and Cigarettes (2003)
ドミノ Domino (2005)
人生は、奇跡の詩 La tigre e la neve (2005)
2009-02-08 03:18
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